温湯温泉 飯塚旅館
(青森県黒石市)

2005.1.15


青森県は黒石温泉郷の温湯温泉にある温泉旅館です。温泉街の中心部の共同浴場の目の前にあり、もとは内湯を持たず、共同浴場に通うために宿泊する客舎として営業していましたが、2001年に共同浴場が立替のため休業することになったのを機会に内湯を新設しました。
建物は大正時代に立てられたもので、木造2階建て、部屋は一部リフォームされていますが天井も高く一昔前の日本の湯治宿という趣で、歴史を感じさせる建物です。
「日本秘湯に入る会」編、「この温泉が好きだ」(岩波書店)にも紹介されています。

データ)
電話:0172-54-8303、泉質:弱食塩泉、源泉温度:57度
外来入浴:300円、宿泊:7000円〜(2食付)、4000円〜(朝食付)

※データは「この温泉が好きだ」の中でこの宿を紹介されている日本秘湯に入る会の「ぬくいずみたろう」氏の記事を引用させていただきました。


温湯温泉のメインストリート、共同浴場のすぐ前に建つ飯塚旅館。
木造2階建ての歴史を感じさせる建物で、ずーっとこのまま残ってほしい建物です。
温湯温泉は鳴子温泉や遠刈田温泉と並んでこけし作りでも名が知られていて、温湯こけしをかたどった灯篭が宿の玄関に立っていました。

旅館の看板には、以前併業していた「こうじや」の文字が見えます。
醸造業は廃業しており、米の販売のみされているようです。

男湯浴槽、ヒバ材を使った丸みをつけた浴槽は肌触り最高。
温湯温泉のお湯は、かすかに油臭を含んでいるのですが、このヒバ浴槽との組み合わせでは、ちょうどよい具合に調整されて独特のよい香りに変わっています。
57度と熱めの源泉が掛け流しで注がれています。
浴槽の中は2段になっていて、入りやすくなっているのと同時に、そこに腰掛けるとちょうどよい半身浴が出来るようになっていて、ゆっくりと温泉を楽しめるようになっています。

1月の朝食です。(部屋出し)
津軽地方の郷土料理である七草粥「けの汁」と、数の子のいっぱいはいった「津軽漬(商品名)」が出てきたのが、あーー地元だなーと思わせるメニューでした。
自分の家では「けの汁」は出されても食べないのですが、飯塚旅館の「けの汁」はどこか違っておいしそうに見えたので、生まれて初めて食べました。
おいしかった!それになによりヘルシーです。
食事のあとは、コーヒーを入れていただきました。

湯治宿らしく、炊事場があります。
ある程度の食器も使用できるように用意されています。
ガスも使い放題で冷蔵庫もあり、自炊で泊まっても不自由はありません。
また、部屋の暖房は石油ファンヒーターでしたが、灯油切れに備えて廊下に、自由に補給できるように灯油のポリタンクが置いてありました。

こちらは女湯、浴室自体男湯より広々としていて、浴槽も広く、カランは5箇所と多くなっています。
シャワーの出もよく、シャンプーとボディシャンプー、石鹸が常備されていて快適な設備となっています。
窓の外を見ると、目の前に浅瀬石川が流れていて景色も悪くありません。

機材:Pentax Optio S

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